2018年12月11日火曜日

今週(と先週)の地図

事務所の前面に掲示している地図をご紹介。
今週は先週から掛けっぱなしの「日本交通分県地図 其二十一 茨城県」。
大正14年8月発行(大阪毎日新聞)。復刻とかじゃなくて現物ね。



茨城県の地図は、霞ヶ浦など水域の変化が醍醐味。
ひとくちに古地図と言っても、ちょっと年代が違うだけでかなり様子が異なる。
なくなった沼もちらほら。船もこんなに出てたんだなぁ。


別図では水戸の路面電車(水浜線)がちゃんと描かれている。
千波湖(沼)の形状もかなり変わっている。
公共用地の位置なんかは今とあまり変わらない。


この手の地図で感心するのは、この団子。
集落ごとにこれを描いていく手間は相当なものだろう。
そして、現在の道路地図やネット地図を眺めるのとは少し違って、
様々な場所に人は生活している(いた)のだという実感を強く受け取る。
都市地図にはない魅力である。

日に焼けてしまうかもしれないけど、実はそこまで希少な地図ではないし、
何より地図は使ってこそ意義があると思っている。
また来週は違う地図を掲示したいと思う。